★国際バカロレアプログラム(IB)の特徴は横断的なプログラム
★国際バカロレアプログラム(IB)はPYP(初等教育課程:3歳ー6年生)、MYP(中等教育課程:中学生)、DP(高等、大学入学資格課程:高校生)に分かれています。
出典: オキナワインターナショナルスクール
①小学校に相当するのがPYP(初等教育プログラム)
②中学校に相当するのがMYP(中等教育プログラム)
③高校に相当するのがDP(ディプロマ資格プログラム)
高校2年生から学ぶディプロマ資格プログラムが、「世界共通のパスポート」と呼ばれ、大きな注目を集めています。
これまで英語やフランス語・スペイン語などで行われてきましたが、2016年から一部の科目で日本語でも学べるようになりました。
文部科学省も国際バカロレア認定校を200校に増やす計画を進めています。
国際バカロレアは、次の10を追求する人材を育てようとしています。
それが、ラーナープロファイルと呼ばれるもの。
・Inquirers 探究する人
・Knowledgeable 知識のある人
・Thinkers 考える人
・Communicators コミュニケーションができる人
・Principled 信念のある人
・Open-minded 心を開く人
・Caring 思いやりのある人
・Risk-takers 挑戦する人
・Balanced バランスのとれた人
・Reflective 振り返りができる人
「うちの子、思いやりのある人になってほしい」「挑戦する力のある子になってほしいな」など思いませんか。
国際バカロレアの教育は、実は、世界中のお父さん、お母さんが「子どもにこうなってほしい」という思いなのです。
国際バカロレアで有名なのがディプロマ教育課程。
通称DP(ディピー)と呼ばれています。
国際バカロレアのディプロマとディプロマは、意味合いが違う?
ディプロマ(diploma)とは、教育機関より発行される卒業証明書や業績証明書の呼び名です。
英国では大学院に進学する際の準備コースとしてディプロマ課程が多くの大学にあります。
実は、国際バカロレアの創立者も英国人。
国際バカロレアのディプロマ資格が「大学の一般教養」も含んでいるといわれるのは、英国がルーツだからかもしれませんね。
国際バカロレア機構(IBO)とは、1968年スイスのジュネーブに設立された非営利団体です。
国際バカロレア機構は、世界中で認定校と候補校に対し、主に次の3つを行っています。
①認定校に対する世界共通カリキュラムの作成
評価方法などバラつきのでないようにしています。
②国際バカロレア試験の実施
ディプロマ資格試験を含め、試験を行っています。
③国際バカロレア資格の授与
「ディプロマ資格」は、国際バカロレア機構から授与されます。
1968年にディプロマ課程が開始されます。
当時の国際バカロレアの船出は、小さなものでした。
1970年には、国際バカロレアのディプロマ課程を経て一期の卒業生が、大学に志願します。
当時、国際バカロレアのディプロマ資格で、大学に進学した生徒の数は、わずか29名。
その後、ディプロマ資格を志願資格にする大学が増えるのにつれ、加速度的に普及していきます。
1980年代を含め、国際バカロレアのディプロマ課程は、インターナショナルスクールで導入が進み、エリート教育の代名詞でした。
1968年にディプロマ課程が開始されます。
当時の国際バカロレアの船出は、小さなものでした。
当時、国際バカロレアのディプロマ資格で、大学に進学した生徒の数は、わずか29名。
その後、ディプロマ資格を志願資格にする大学が増えるのにつれ、加速度的に普及していきます。
1980年代を含め、国際バカロレアのディプロマ課程は、インターナショナルスクールで導入が進み、エリート教育の代名詞でした。
国際バカロレアは、最初に高校生向けのディプロマ資格課程が1968年にスタートしました。
その後、末広がりに1994年に中等教育のMYP、1997年に初等教育のPYPと末広がりに教育課程が広まっていきます。
世界もグローバル化が進み、新興国の発展が世界をさらにひとつにします。
そのなかで、国際バカロレアのように国際的なカリキュラムはインターナショナルスクールにとって採用しやすい教育でした。
インターナショナルスクールの生徒・保護者、学校側、大学側など関係者の利害が一致した結果ともいえます。
エリート教育だった国際バカロレアですが、近年では、世界で見ても、認定校の半分が公立です。
インターナショナルスクールの生徒向けのカリキュラム
日本の国際バカロレア教育は、インターナショナルスクールからスタートしました。
日本で最初の国際バカロレア認定校は、東京都世田谷区にある男子校セントメリーズインターナショナルスクールです。
当初、国際バカロレア機構が提供したのが大学進学のための教育課程「ディプロマ資格」でした。
初等教育のPYPと中等教育のMYPより、早くディプロマ資格課程が開始されたのが特徴です。
その後、MYP,PYPと対象となる学年を下に広げていきます。
インターナショナルスクールが国際バカロレアを導入した理由は、生徒の欧州進学のニーズだと考えられています。
ひと昔前の国際バカロレアのディプロマ資格は、欧州に強かったためです。
現在、米国の多くの大学では、志願時に国際バカロレアのディプロマ資格も基準にしていますが、やはり圧倒的なのがSAT・ACTやAP。
SAT・ACTやAPを重視している米国の大学が多いのは、それだけ世界から米国の大学に志願してくる学生の多くが、米国の大学志願制度に従っていたためといえます。
国際バカロレアがエリート教育から広がりを見せるなか、日本でも、文部科学省が国際バカロレア認定校を200校にする目標を掲げています。
現在、国際バカロレアは、英語、フランス語、スペイン語で実施されています。
そのなかで、日本では、ディプロマ課程の一部科目の授業と試験・評価を日本語で実施する「デュアルランゲージ・ディプロマ」が導入されました。
デュアルランゲージ・ディプロマは、日本での国際バカロレア教育の普及のため日本語と英語で指導・評価できるように取り組んでいます。
出典: インターナショナルスクールタイムズ版