インターナショナルスクール卒業生は、大きく2つの進路に分かれます。
海外の大学に進学するケースと国内の大学に進学するケースです。
1.海外の大学に進学するケース
インター生は、英語で学んできたため、英語で学べる海外の大学に進学するケースが主流です。
英語で学べる大学選びでは、英語圏のアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが多いといえます。
アメリカでは、東海岸と西海岸に分かれ、東海岸のハーバード、コロンビアなどのIVYリーグ、リベラルアーツ系の名門カレッジ、西海岸のスタンフォードやUCバークレー、UCLA、カルフォルニア工科大学などが挙げられます。
また、ハワイの大学や音楽や演劇などの専門大学などに進学するケースもあります。
たまに見かけるのが、ウエストポイントやアナポリスと呼ばれる士官学校など。アメリカ国籍を持っている生徒に限られるのですが、士官学校を目指すケースもあるようです。
イギリスでは、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学を始め、セントアンドリューズ大学、ダラム大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン、ロンドン大学ユニバーシティーカレッジ、ウォーリック大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、エクセター大学、ランカスター大学、ラフバラー大学、バース大学、リーズ大学などに進学しています。
カナダでは、トロント大学、マギル大学、ブリティッシュ・コロンビア大学などが定番といえます。
オーストラリアでは、メルボルン大学、オーストラリア国立大学、シドニー大学、クイーンズランド大学、モナッシュ大学など。
ニュージーランドはオークランド大学などが挙げられます。
出身国や親の祖国に進学するケースもあり、ヨーロッパ、南米、中東などの大学に進学しています。
近年は、シンガポール国立大学、南洋理工大学、香港大学、香港科技大学などアジア圏の大学も増加しつつあります。
優秀な生徒は、奨学金がつくためアジアのトップ大学に進学するケースが増えるのでは、と考えられています。
2.国内の大学に進学するケース
国内の大学では、伝統的に英語で学べるインター生を受け入れてきた上智大学、ICU(国際キリスト教徒大学)が代表的です。
近年は、英語で学べる国際教養学系の学部やコースが増え、早稲田大学、慶應大学などが増えています。
生徒の約半分が留学生の大分県にあるAPU(立命館アジア太平洋大学)や秋田の国際教養大学は、特徴ある教育が人気を集めています。
国立・公立大学は、東京大学や京都大学、大阪大学、名古屋大学など英語で学べるコースが増えつつあり、インター生の進学も増えています。
また、自治医科大学など都道府県知事の推薦が必要で、かなりの成績優秀者が対象となる大学にも進学者が増えています。
この数年でぐっと国内大学で学べる環境が整ったようです。
ちなみに卒業してすぐに大学進学をしないケースもあります。
奉仕活動やベンチャー企業に数年働いてから、大学に進学するケースもあります。
また、海外の大学に進学した後、日本の大学に編入するケースもあります。
言語の壁が少ないため、学びたいことを優先し、自由に選ぶことができるインター生らしい進路です。
出典: インターナショナルスクールタイムズ版