インターナショナルスクールを知るために


インターナショナルスクールがわかる本

オールアバウト「子供のための英語」では、インターナショナルスクールに関する情報を記事にしています。今回は、インターナショナルスクールに関する新しく出版されている書籍をご紹介しましょう。今回は、インターナショナルスクールとプリスクールに分けて書きたいと思います。

 

 


親の英語力について

プリスクール編では英語が苦手な両親でも心配ないと書きましたが、小学校以降もインターを検討する場合には、親の英語力もある程度必要になってきます。

 

入学試験時の親の面談は英語で行われるのが一般的です。学校によっては通訳を入れることも可能なようですが、自分の言葉で伝えられるのに越したことはないでしょう。

 

特に老舗インターでは、少なくとも片方の親はネイティブレベルの英語力があるほうがいいようです。

 

親が英語を話せなくても問題ないという学校もあるかもしれませんが、私はそのような学校はあまりお勧めできません。

 

子供の学年が上がっていくに連れて勉強の内容は難しくなっていきますし、一般的にインターは宿題の量が多いので、親のサポートが無い状態は子供の学力低下に結びついてしまうかもしれません。

 

出典: 「Fun英語」新しい英語学習体験

 

 


まずはインターナショナルスクール編

★OBトーク インターナショナルスクール入門

実際の生の声が一冊になりました。インター卒業生が鋭い視点で日本のインターナショナルスクールを語っています。

著書の櫛田健児さんは東京のASIJ(アメリカンスクール イン ジャパン)の卒業生です。日米ハーフの彼が過ごしてきたインターナショナルスクールの授業、生徒、日々の暮らしを綴った一冊になっています。特に注目すべき内容は、櫛田さんが述べている「バイカルチャー」という部分。バイカルチャーとは、簡単に言いますと、二つの文化を背景にもっている人のことを指します。

 

日本にあるインターナショナルスクールの単なる紹介本はいくつかありますが、櫛田さんのように卒業生自身がインターナショナルスクールの内部、外部、文化、社会背景を書いた本は非常に珍しいでしょう。私自身、彼にお会いしていますが、とても凛々しい若者でした。今は米国で学問に励んでいらっしゃいますが、今後は日米間を往復するようなお仕事をなさるにちがいないでしょうね。

 

★Guide to International Schools in Japan

インターナショナルスクールで仕事をしたい人にも便利。最新のインターナショナルスクール情報が載っています。

著者のCarolline Poverさんは、元教師。現在出されている関係本ではもっとも新しい本です。ということは情報も新しいということですから、今読む本としては適切ですね。日本にはいくつインターナショナルスクールがあるのか、どこにあるのか、どういう形態なのか、いろいろわかります。

 

この本は子どもの入学を考えている外国人滞在者家庭やインターナショナルスクールの教育を日本で受けさせたい日本人家庭を対象に英語で書かれています。英語ですが、スクールリストなどはすごく役に立つでしょう。また、インターナショナルスクールのカリキュラムは「IBプログラム」と呼ばれる世界共通のカリキュラムなどを基本にしているところが多いですね。

 

 

プリスクール編

 

★3歳までに英語の種をまきなさい

 子どもをインターに入学させてバイリンガルに育てたママの書いた本です。インター内部情報や日本との違いが書かれていて読みやすい。

基本的には、現在日本にあるプリスクールと呼ばれているタイプの英語で保育する幼稚園には誰でも入学可能です。老舗インターナショナルスクール附属には入学制限があります。

 

こちらの著者の山田真美さんは自身の子どもをインターナショナルスクールに通わせた方です。子どもたちはバイリンガルに育ちました。その経験が本になりました。注目すべき面白い点は、100人のインター卒業生に取材してアンケートをまとめてあるところ。そして読みやすい点です。カテゴリ別に記述してあるので非常にわかりやすい。インターナショナルスクールとは何か、プリスクールとは何かを理解したい方向きの一冊です。

 

★知力も伸びる英語脳の育て方

 

実践して結果を出したインターナショナル幼稚園の園長先生が提唱するバイリンガル児の育て方。

オールアバウトで取材させていただいた横浜にある幼稚園です。園長先生の中村かず子さんの著書。日本人の子どもを対象に徹底した英語保育と知育教育を実践しているS&Sインターナショナルスクールの実践している教育法がこと細かく載っています。基本の考え方から応用まで家庭でも実践できる内容になっています。

 

教え方、教える環境、教える人によって子どもの能力の伸びがかなり異なることを考えると、プリスクールの選択も非常に注意して選びたいものですね。いろいろなタイプのプリスクールがありますから、まずこの本を読んでみて比較してみるとよいと思います。

 

 

出典: All About

 

 


インターナショナルスクール入学への第一歩

英語のできる子どもを育てたいなら、インターナショナルスクールに入学させるのも一つの手段です。

 

英語のできる子どもを育てたい

基本的なことですが、最初の選択は、日本の幼稚園?それとも英語保育のプリスクール?

「やっぱり目的は英語ですよね。」ニュース番組で、小学校1年生の娘をインターナショナルスクールに入学させた母親がインタビューを受けていました。「これからは英語を話せないといけない時代だし、ここなら個性を大切にして育ててくれそうだから。」

英語のできる子どもを育てたいとき、インターナショナルスクール入学を考える人も多くなっています。英語環境なら子どもは自然に無理なく英語を話せるようになるという期待も大きく、実際に入学者も年々増えてきました。

 

入学を考える場合、まず何をしますか?

第一歩は、インターナショナルスクールとはどういう場所なのかを知ることです。

 

インターナショナルスクールと言っても、種類も形態もさまざまです。老舗インターと呼ばれるところから、老舗インター附属プリスクール、新設インターナショナルスクール、新設プリスクール、英語で保育する幼稚園・保育園などです。

 

たとえば、子どもが4歳で就園を考えているときの選択なら、インターナショナルプリスクールや英語で保育する幼稚園・保育園ですね。3年保育が英語で行われるわけです。でもその前に・・

 

どちらへ行くかを決定して

まず最初に考えるべきことは、日本語の幼稚園に行くか、英語の幼稚園に行くかを決めること。この時点での選択が大事です。英語の幼稚園に行くことを決めたら、何年間行くのか考えましょう。3年英語保育だけ?小学校も続ける?中学校はどうする?高校は?大学進学は?

 

英語保育の幼稚園(プリスクール)に決めたら、通園しやすい場所を選ぼう!

2000年以来、英語で保育する幼稚園、プリスクールは増えています。まずは近所にあるスクールを探してみましょう。見つかったら、そこが、外国人の子どもたちがいるスクールか、日本人の子どもたちが多いスクールなのか見分けるといいです。

日本人の子どもたちが多いスクールになると、日本の行事(例えば、ひな祭り、七夕など)もきちんと行われますが、外国人の子どもたちが多いと欧米の行事を中心に行われることが多いようです。両方とも言語は「英語」です。バイリンガル保育士がいるかいないかは選択の大切なポイントですね。子どもの気持ちを日本語で聞いてあげることができる人がいれば親も安心です。

 

一番多いパターンは・・

英語の幼稚園に入学して3年間英語保育を受け、その後は普通の日本の小学校に進む子どもが多いようですね。小学校~高校までインターナショナルスクールに通うとなると、費用もかなりかかりますから。ちなみに、冒頭で述べたニュースでインタビューされていたご家庭は歯科医院を経営されており裕福な感じにみえました。

 

インターナショナルスクールへの入学は憧れもありますが、中学校からの勉強はかなり大変になるようです。幼稚園で英語漬け生活を経験し、その後の英語力維持に、週2回ほどネイティブ講師に習えば、日本語力も大丈夫でしょう。

 

出典: All About

 

 

 


日本の小学校とインターナショナルスクールの違い

プリスクールと同様「日本語」と「英語」の言語の違いが一番ですが、その他にもたくさんの違いがあります。

 

インターには、職員室が無い学校が多いです。先生は自分の受け持っている教室をオフィスに兼用しているため、生徒や親が気軽に先生を訪ねることができます。先生と親が世間話をすることも多く、非常にオープンな印象です。

 

教育に関しては、日本は暗記が多いのに対し、インターは子供ひとりひとりに考えさせる課題が多いように感じます。

 

クラスみんなでディスカッションを行ったり、キンダーガーデンの頃から「Show and Tell」といって家から持ってきた自分のお気に入りのおもちゃなどをクラスのみんなにプレゼンテーションをする機会があったりもします。

 

インターナショナルスクールは日本の小学校に比べ、コンピューターを使った授業に重点を置いている学校が多いです。1年生の時間割からパソコンの授業が入っている学校もあります。

 

もう一つの大きな違いは、親のボランティアについてです。

インターの学校行事は親のボランティア無しに開催することはできません。遠足の付き添いや、子供達が使うプレイルームの定期清掃もボランティアの保護者が行う学校もあります。

 

出典: 「Fun英語」新しい英語学習体験