インターナショナルスクールは、海外からの駐在員のために開校した歴史的な経緯があります。
そのため日本の教育とは違い、英語やフランス語、ドイツ語などで指導でき、カリキュラムや指導方法を自由に選択してきました。
インターナショナルスクールに入学するには、教育課程でも違いがありますが、日本の受験とほぼ同じと考えてよいでしょう。
*(プリスクールではなく、小中高のあるインターナショナルスクールを前提としています)
1.学校説明会
2.願書配布
3.願書記入・提出
4.面接・試験
5.合否発表
6.手続き
7.入学
このプロセスは、英語で実施されます。
インターナショナルスクールの面接・試験では、お子さんの英語力・学年相当の学力だけではありません。
保護者も積極的にスクールをサポートするため、保護者がどこまでそのスクールの教育理念に共感し、英語でコミュニケーションができ、スクール運営に協力できるか、もポイントになります。
人気のあるスクールほど、保護者の資金力・人格力・コミュニケーション能力・語学力のハードルが高いといえます。
先生や職員との連絡、学校行事も英語で行われるためインターナショナルスクールでは保護者の語学力も問われるのです。
試験は、面接が重視され、個別面接、集団面接などがあり、学年によって求められる能力は違います。
幼稚部から小学部に進学する場合、英語力、理数能力、コミュニケーション能力、担任などの個別面接、同じ学年のお子さんたちが一緒の行う集団行動観察、校長・教頭先生との面接などがあります。
小中高とも最低限必要とされるのが、学力とともに英語力。
英語力がなければ授業を理解できないため、学年相当の英語力がない場合、一学年下げて入学をすすめられることもあります。
また、ESLなど英語力を育てるコースからスタートする場合もあります。
インターナショナルスクールは、フランス語、ドイツ語のスクールもありますが、そのほとんどが英語で学びます。
そのため、英語を理解できない生徒は学力が身につきません。
すなわち学ぶために必須なのが英語力です。
英語力が低い場合、入学前に英語力を補うようことが条件となることがあります。
ESLやEALなど呼ばれているクラスやコースです。
通常の授業で英語のクラスだけ習熟度別に分かれるケースや放課後にESLの先生と英語の特訓をするケース、生徒の横にESLの先生が付いて授業を解説しながら教えてくれるケースなどさまざまです。
放課後に上級生がチューターとして指導をしてくれるケースもあります。
インターナショナルスクールでは、とにかく英語力が前提となっています。
また、英語力が低い場合、学力面だけではなく、人格形成にも大きな影響を及ぼします。
インターナショナルスクールで学ぶ場合、英語力がキーポイントです。
出典: インターナショナルスクールタイムズ版
英語力がキーポイントですが、インターナショナルスクールに通う生徒は、多様です。
英語力と同時に日本にあるインターナショナルスクールとして、日本語・国語が重要視されています。
日本語は、日本語を母語としないお子さんの学び方があり、日本語を母語とするお子さんは、国語として学んでいきます。
日本語を母語とするお子さんの場合、多くのインターナショナルスクールでは文部科学省の検定教科書を使うことが多くなっています。
日本語を母語とする生徒のために開発された「国語」の教科書を使うのは、理にかなっています。
小学部1年生から日本の学校と同じ授業数で国語を実施するスクールも増えています。
漢字や語彙などインターナショナルスクールに通った場合、個人差がありますが、相対的に日本語力が若干低くなるようです。
漢字や四文字熟語など日本語に触れている時間が少ない分、弱くなるのは自然と考えられます。
そのため、日本語をしっかり身につけてほしいと思う保護者は、放課後に国語の塾に通わせることも多い様です。
社会人になって新入社員研修で状況に応じて、謙譲語や尊敬語などの使い分けなどを学ぶのは、日本の学校を卒業した学生とあまり変わらないともいえます。
出典: インターナショナルスクールタイムズ版